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エコメッセ発電所1号機

減らそう「CO2」、つくろう「循環型社会」~環境まちづくりNPOエコメッセ~

環境まちづくりNPOエコメッセは、自然との共生を優先したまちづくりを実践し、環境負荷をかけない循環型社会を作り出すことを使命としています。

生活クラブエナジーに売電している発電所は、エコメッセ設立10周年記念で設置した11kWの太陽光発電所です。エコメッセと同じく東京の生活クラブ運動グループである「社会福祉法人悠遊」が運営する東京都世田谷区の「生活クラブ・ケアセンター世田谷」の屋上に2013年に設置し、2016年4月からは全発電量を生活クラブエナジーに売電しています。
日常は生活クラブエナジーに売電しますが、非常時には、小規模多機能ホーム、グループホームなどが入る「生活クラブ・ケアセンター」で使う契約にしています。

21世紀を「環境」と「コミュニティ」の世紀に

エコメッセは2001年に東京都練馬区で市民団体として生まれました。きっかけの一つには1986年のチェルノブイリ原発事故があります。その後、生活クラブ生活協同組合・東京の第3次長期計画で描かれた「21世紀型地域機能づくり構想」の環境分野での具体化の一つとして東京全体に広げることをめざし、2002年に特定非営利活動法人(NPO)エコメッセとなりました。

エコメッセは、大量生産・大量消費・大量廃棄でごみを増やし自然を破壊し環境を損なう社会に対するアンチテーゼとして、市民の皆様から寄付されたご家庭で不要な衣料品・食器・雑貨等を、そのままあるいは再生して販売するリユースショップを運営し、その売上げを使って環境活動を行うチャリティーショップです。現在東京都内に15店舗を展開しています。(2016年12月現在)
また、全国の「日本チャリティーショップ・ネットワーク」※の仲間ともつながっています。
そして、エコメッセの店舗は環境活動の拠点であると同時にまちづくりの拠点ともなっています。店舗には毎日さまざまな年代の方が訪れますが、ただ寄付・買い物に来るだけではなく、そこで交わされる会話から町の様子がわかり、その方の状況や必要とされている支援も推察されます。エコメッセをきっかけに新しい人のつながりができ、住みやすい街を作っていく拠点になるようにとも活動を続けています。

※「日本チャリティーショップ・ネットワーク」チャリティーショップを運営し、その売上から社会的な貢献活動を行っている6団体により、2015年に発足。(エコメッセの詳細は、http://ecomesse.jp/をご覧ください)

テーマに基づく環境活動

各店舗は、それぞれの地域でテーマとする環境活動を決めています。テーマは主に「自然エネルギーの普及・活用」と「緑・水を守り広げる活動」の2つに分かれます。
「自然エネルギーの普及・活用」を推進する地域は、店舗の屋号を「元気力発電所」とし福祉施設や保育園などに太陽光パネルによる市民発電所の設置を行っています。今までに8か所に設置しました。

「緑・水を守り広げる活動」を推進する地域は、屋号を「水・緑・木地(すいりょくきち)」と言います。雨水タンクの設置、緑のカーテン・打ち水運動の普及、里山を守る活動などを行っています。
各店舗では、来店のお客様に売り上げが環境活動に活かされることを話し、この活動にこれからも賛同し協力してくださるように寄付品の呼びかけと引き続きの来店呼びかけを行います。

各地域での環境活動を進めると同時に、エコメッセ全体で統一しての環境活動も進めています。日本の公害の原点足尾銅山の山、東日本大震災の津波で被災した地域、バブル期に宅地造成で崩され放置された山などへの植林活動、講師を招いての環境学習会、東日本大震災被災地での仕事おこし支援活動、そして前述のエコメッセ設立10周年記念の市民発電所建設などです。発電所の売電収入は次の環境活動へ活かすため発電基金として活用していきます。

また、太陽光パネルの設置を進める活動を専門性のある団体との連携深めながらさらに進めるとともに、ソーラーランタン、ソーラークッカー、その他のソーラー製品についても代理店となり、よりわかりやすく手軽に取り組める自然エネルギーの普及活動を進めています。

環境まちづくりNPOエコメッセ 理事会