みんなでつなぐ

でんきをつくり、届ける

生活クラブ北海道・生活クラブ館(北広島)

生活クラブ北海道・生活クラブ館(北広島)

生活クラブ館・北広島がある北広島市は、人口約6万人、約2万7000世帯の札幌市に隣接するまちです。この地をフィールドに、生活クラブ北海道が考える福祉のまちづくりを実践していこうとする「北広島まちづくり構想」が活動方針として盛り込まれたのは2010年度のことでした。それから組合員はもちろん、地域の人たちが出会い、人と人が支えあう場所、そして夢を語り実現していく拠点となる生活クラブ館を作ろうと組合員が話し合いを重ねました。そして2014年3月、生活クラブ北海道で初めてとなる自前の組合員施設がついに完成したのです。

生活クラブ館建設の場所として北広島市を選んだ理由は幾つかあります。自治体の規模が札幌より小さく生活クラブが取り組む福祉事業等が北広島市民にもわかりやすいこと、既存のワーカーズや市民ネットそして支部が活発であり生活クラブ運動グループ(支部、ワーカーズ、市民ネット)としてコラボレーションが出来ること、つまり、生活クラブ運動グループとの連携によるまちづくりという将来像が展望できるということです。
これまで、生活クラブは生活協同組合としてたすけあいの精神あふれる地域づくりをめざし、あったらいいな!をたくさん生み出してきました。それが、子育て支援、たすけあい、食のワーカーズ、行政に私たちの声を届ける「代理人」などです。これらをさらに推し進めるため、ここを拠点に4つの視点をもって取り組んでいくことを考えました。

①支部活動
②地域福祉
③まちづくり
④ワーカーズ運動
生活クラブ運動を通して地域の中にコミュニティを作りながら人を繋げていく。私たちは、一人ひとりが知恵と時間、労力を出し合って自らが福祉に参加する市民参加型福祉をめざしています。そんな思いをかたちにしたのが生活クラブ館・北広島です。
この建物で目立つのは「生活クラブ館」の文字が立体的に見える看板と屋上いっぱいに設置された太陽光パネルです。北広島の太陽を受けて発電された電気はもちろん㈱生活クラブエナジーへ。2016年7月からは㈱生活クラブエナジーより電気の供給を受けています。組合員や地域の方が出入りする中央玄関の入口には、「現在の発電量」と「本日の発電電力量」が確認できるモニターが設置されています。そこに表示されている数字を見ると、自然エネルギーを通して脱原発やエコに貢献していると実感できます。
北広島支部には約500人の組合員がいます(2017年3月現在)。そして、生活クラブ館・北広島に入っているたすけあいワーカーズどんぐり、子育て支援ワーカーズほっとまむ、食のワーカーズおむすびcafe粒が協力しながら、誰もが安心して自分らしく暮らしていける地域社会を北広島市民とともに作っていくため、今日も元気に活動しています。

生活クラブ北海道 組織課 高階洋介