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生活クラブSOLAR 市原発電所「そらみん」

生活クラブ千葉のセンター市原がある千葉県市原市は、世帯数125,030世帯(2017年8月現在)、東京湾に面しており近隣には京葉工業地帯があります。市原センターは1984年11月に開設され、配送エリアは千葉市緑区から房総半島の最南端の館山市まで千葉県のほぼ半分にわたる自然豊かなところです。配送エリア内の富津市には(有)マルヨーのり製造所、長生郡睦沢町には新生酪農(株)があり、生活クラブの共同購入を支えている地域でもあります。

~ これまでの活動 ~

2007年、日本国内の各原子力発電所で燃やされた使用済み核燃料から、燃え残りのウランとプルトニウムを取り出す化学工場(青森県六ヶ所村にある六ヶ所再処理工場)の本格稼動が、11月にも始まろうとしている中、7月「六ヶ所再処理工場」に反対し放射能汚染を阻止する全国ネットワーク(以下、阻止ネット)が設立されました。それ以降、生活クラブも呼びかけ団体として、阻止ネットの主催する様々な学習会に参加し、千葉県内でも原子力発電所や六ヶ所再処理工場から排出される放射能汚染について学習会を重ねてきました。これまでの脱原発を掲げた様々な学習会を経て、限りある化石燃料や未来世代に大きな不安を残す原子力ではなく、市民による持続可能な自然エネルギー社会をめざし、その第一歩として2010年「生活クラブ風車建設構想」を首都圏(生活クラブ東京・神奈川・埼玉・千葉)で決定、2011年総代会にて可決、7月から風車建設に向けたカンパ活動を展開し千葉では234万円が集まり、2012年3月より稼動開始しました。自然エネルギーの「地産都消」を実践しながら人、地域との交流を進め、風車を縁とした新たな地域間連携モデルづくりを建設当初より掲げ、2015年には秋田県にかほ市の産物を生活クラブオリジナル品として取り組む夢風ブランド品の開発が始まり、千葉は日南工業㈱と「鱈しょっつる」の開発に取り組みました。学習会から始まり、工場見学、何度も話し合いを重ね2016年6月にデビューし、初回は予測をはるかに上回る約4000本の取り組みとなりました。

~ 初めての自然エネルギー発電所 ~

2013年、生活クラブの総合エネルギー政策に基づいたエネルギー自給の実現に向け、各センター・デポーなど自前の建物への太陽光発電の設置について検討し、日射量調査の結果、市原センターの倉庫の屋根への設置が妥当であることがわかりました。

2014年の総代会にて、再生可能エネルギーの普及として市原センターの屋根に太陽光発電装置を設置することを決定し、名称を「生活クラブSOLAR市原発電所」としました。そして、2014年10月、生活クラブ千葉では初めての設置となる自然エネルギー施設として太陽光(53.55kW)の発電が開始されました。

「生活クラブSOLAR市原発電所」の誕生を祝うオープニングイベントには、生活クラブ風車「夢風」の建つ秋田県にかほ市の方々、(株)生活クラブエナジーの関係者、組合員など約50名が参加し、記念講演、にかほ市の特産品販売や昼食交流もありにぎやかなイベントとなりました。「生活クラブSOLAR市原発電所」の愛称「そらみん」は、生活クラブ千葉の組合員から公募し、オープニングイベントにて発表し名付け親となった組合員への表彰も行いました。

2015年10月にはそらみんの1周年を祝うイベントが開催されました。組合員による手作りバースデーケーキを用意し、大勢の組合員でお祝いしました。自然エネルギーの繋がりとして、にかほ市の物産販売や試食も行いました。

2016年度は年間で52,480kwhを発電し、(株)生活クラブエナジーを通じて生活クラブの各事業所や、2016年6月から組合員の家庭に供給されています。

生活クラブSOLAR市原発電所「そらみん」は、2017年10月に3周年を迎えます。

「そらみん」をもっと身近な発電所と感じてもらえるよう、また、風車を縁とした夢風ブランド品「鱈しょっつる」のアピールや「節電=発電」の考え方を省エネ講座などの学習会を通して多くの方と共有し、「へらす(省エネ)」「つくる(再生可能エネルギーをつくる)」「つかう(再生可能エネルギーを選択して使う)」の実践する仲間を今後も増やしていきます。