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生活クラブソーラー栃木発電所

「 ここは福島第一原子力発電所から約100kmに位置しています。この地にも放射性物質が降り注ぎ、土壌汚染や農畜産物の出荷停止を余儀なくされました。

原発の事故は取り返しのつかない事態に陥るということを身をもって体験する中、生活クラブの組合員と生産者はここに住む生活者として、ともに手を携え、一つひとつ課題を乗り越えてきました。

この発電所が原発をなくし、自然エネルギー普及を進める第一歩となることを願い、ここに『生活クラブSOLAR栃木発電所』を開所します。」 (発電所開所式宣言より抜粋)

 

生活クラブグループによる「再生可能エネルギーを生み出す」発電所としては三例目で、生活クラブ提携生産者による開発参画の先駆として2014年11月に稼働した“協同の力の発電所”です。その2ヵ月後に完成した「生活クラブソーラー群馬発電所」とは姉妹関係にあります。

 

【発電所の概要・特色 】

  • 所在地 :栃木県那須塩原市寺子~ JR黒磯駅から東北東へ 2.5kmほどに位置します
  • 敷地面積:22,134 m2 (約6,700坪)~ 周囲数㌔の小さな丘陵地です
  • 設備容量:1,606kW~ 年間計画発電電力量1,670MWh (約530世帯の需要に相当)
  • 太陽電池:Si多結晶255W×6,300枚~ 南南東に向き仰角10度で設置されています
  • CO2削減量:年間で約815t-CO2を削減します(2018年度代替値で換算のとき)
  • 当地の「まるごと栃木生活クラブ提携産地協議会」の提携生産者が参画しました
  • 建設費 :4億2,000万円
  • 事業主体:株式会社 生活クラブソーラー栃木

   

太陽光パネル設置の様子(2014.10)     発電所全景(2018)

 

○ 協同組合組織が連携して発電事業会社を設立

栃木県開拓農業協同組合、箒根酪農業協同組合、新生酪農株式会社をはじめ、各地域の16の生活クラブ生活協同組合(栃木、東京、神奈川、埼玉、千葉、長野、茨城、山梨、岩手、静岡、愛知、青森、やまがた、大阪、滋賀、エスコープ大阪)と同連合会が出資参加しました。

 

○ 協同する力で建設資金を調達

発電所実現に要した事業資金は、各地域の9の生活クラブ生活協同組合(栃木、東京、神奈川、埼玉、千葉、長野、茨城、大阪、エスコープ大)と同連合会、栃木県開拓農業協同組合組合員有志、箒根酪農業協同組合組合員有志が合わせて4億 5,280万円を拠出、株式会社生活クラブたまごより建設用地を提供いただきました。