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でんきのはなし

食とエネルギーの自給で地域を元気に 新ソーラーシェアリング建設に向けクラウドファンディングを開始

食とエネルギーの自給で地域を元気に でんきの生産者と新会社を設立

2024年9月、生活クラブでんきの生産者の1つである、たまエンパワー株式会社と5つの生活クラブ組織(東京、神奈川、埼玉、千葉、連合会)とでたまエンパワー生活クラブ前戸発電(株)を設立しました。新会社の設立の目的は、ソーラーシェアリングでの売電事業をメインに、食とエネルギーの自給圏を発電所建設地域に生み出すということ。発電事業をきっかけに、ソーラーシェアリングによる農業の推進、新規雇用の創出、農業体験による教育・観光への展開などを行なって、当地域の活性化を目指しています。


このたび、新会社所有の最初の発電所建設に向け、資金の一部をクラウドファンディングで調達することとしました。

食とエネルギーを通じて自然と調和した地域の未来をつくる「たまエンパワー」

たまエンパワーは東京都多摩市に所在する電気事業者です。その企業理念は非常にユニーク。というのは、自分たちをエネルギー事業者であり、そして農業者だといいます。たまエンパワーのメイン事業は、太陽光発電と農業を組み合わせたソーラーシェアリングです。それを用いて食とエネルギーを生産、そこに教育・観光を掛け合わせ、次の時代の一次産業の形を創ることに挑戦しています。2019年にはソーラーシェアリング型観光農園「株式会社さがみこファーム」を神奈川県相模原市の山間部、前戸(まえど)地区に設立。当ファームから生活クラブでんきへ2022年から電気の供給を開始し、2024年3月には、ファーム内に東京、神奈川の生活クラブとともに約40kWのソーラーシェアリング施設「SO・LA・MI♪」を建設しました。ここで発電された電気はオフサイトPPA(※)という方式で生活クラブ神奈川のあやせ総合センターで使われています。

このようにたまエンパワーと生活クラブは、再エネの電気を介した提携関係を築いてきました。また、たまエンパワーの農業への取組みは、生活クラブの食の方針とも一致するものです。そうした相同性が相まって、さらに協力関係を築こうと、新会社設立と同時に持続可能な地域社会の創出を目指すことを定めた「『地域共生型のソーラーシェアリング』による持続可能な地域社会づくり宣言」を共同で表明。宣言の中には「活動推進協議会」の設置を定め、関係者で協議しながら地域の課題解決に向けた活動をともに推進することとしました。これまでの電気での提携を礎に、地域の活性化をすすめていきます。

※オフサイトPPA:自家消費型太陽光発電のモデルのひとつ。電力需要場所から離れた場所に太陽光発電所を設置し、そこで発電した電気を、小売電気事業者を介して送電、需要家が購入する。この太陽光発電設備は第三者(PPA事業者)が所有しているため、需要家には設置費用やメンテナンス費用はかからない。

新ソーラーシェアリング施設建設にむけクラウドファンディングを開始

たまエンパワー生活クラブ前戸発電(株)のソーラーシェアリングの着工はこれから。建設予定地はさがみこファームに隣接した耕作放棄地で、発電規模は300kWのものを建設予定です。建設にあたり、より大勢の方々の参加と共感を募り、ゆるやかな連帯を作っていきたいと考え、資金の一部を寄付で調達することとしました。方法は2種類。1つは、すでに実施済で、この新会社に出資する東京、神奈川、埼玉、千葉の生活クラブの組合員に呼びかけ募るもの。もう1つは2025年1月から開始する、対象を全国に広げたクラウドファンディングです。

このたびの事業では、かつてこの地域の基幹産業であった農業の衰退、人口減少などの課題をソーラーシェアリングで解決しようとしています。こうした課題は、日本の多くの地域にも共通するものです。当事業でのプロセスや得られたノウハウを広く共有し、各地の課題解決に役立たせることを目指し、大勢の参加をもって成し得たく、クラウドファンディングに取り組むこととしました。

「この挑戦で未来を変えたい!」(株)さがみこファームの山川勇一郎さんから

代表取締役社長 山川勇一郎さんは大勢の参加でこの事業を実施したいと、次のように話します。「2024年秋の生活クラブ組合員の小口寄付に続き、今回、クラウドファンディングで幅広く支援を募ります。私たちはここに、様々な人が集い、楽しみながら学び、行動を変える起点となる『食とエネルギーのテーマパーク』を創ります。この挑戦が、日本の未来を変える可能性があると本気で思っています。改めて組合員のみなさんに、そして、知人・友人・関係団体の方々にもこの取組みを知っていただき、ご支援賜りたいと思っています。ぜひみなさんの力をお貸しください!!」

クラウドファンディングは以下の期間、内容で実施します。
ぜひ大勢の方からのご支援をお願いします。


寄付はこちらから (←のテキストをクリックまたはタップ)

(クラウドファンディングサービスサイトREADYFORへ遷移します)
※このサイトでは、支援金の使い道などの詳細も説明しています。
■期間:2025年1月6日~2月28日
■目標金額:300万円(1st.ゴール)
■リターン
ブルーベリーやはちみつなどのモノだけでなく、お披露目イベントやツアーへの招待、講演会など、学びや自分の地域での展開のきっかけとなるようなものまで、全31種類。
詳しくは上記サイトをご確認ください。


全国初(※) 公的補助金なしのPPA事業

新発電所が操業したあかつきには、(株)生活クラブエナジーを介して生活クラブでんき契約者(東京電力管内)へ供給します。

営農は、さがみこファームが担い、これまで栽培してきたブルーベリーの他、レモン、いちじく、生食用ぶどうなどの果樹栽培に広げる予定です。

ぜひクラウドファンディングという形でこの試みに参加いただき、一緒に日本のエネルギーと食の未来づくりに取り組みませんか。


※2025年1月現在