生活クラブ栃木 宇都宮センター発電所
生活クラブ・栃木の宇都宮センターは、2006年5月に稼働しました。1990年に生活クラブ栃木が設立され、初めて建設した自前のセンターです。組合員参加によるセンター建設委員会を開催し、様々な意見を取り入れた設計ができました。現在でも生活クラブ・栃木の組合員活動、物流の中心となっています。
2011年3月11日、東日本大震災による福島第一原発事故が発生しました。栃木県も放射性物質に汚染され、被災地となりました。組合員の日常生活、生産者の農畜産物の生産など多くの不安をもたらし、放射能汚染は取り返しのつかない事態になることを、身をもって経験しました。
そんな中、私たちは共同購入を通じて「顔を合わせて話すこと」や「正確な情報を把握すること」で、少しずつ不安を取り除くことができると分かってきました。太陽光発電の設置も、そんな取り組みの中で検討され、具体化されました。それまで主にCO2削減として考えてきた発電について、脱原発運動の取り組みと自然エネルギー普及への貢献としてとらえなおし、2013年6月の総代会で発電事業を行う事を決定しました。設置費用の約1,100万円は全て組合員の出資金を活用しました。こうして2014年1月から生活クラブ栃木 宇都宮センター発電所が動き出しました。
発電した電気は2016年4月より生活クラブエナジーに売電しています。その後、生活クラブでんきの取り組みも開始され、自分たちの作った電気を共同購入できることになりました。電気の共同購入に参加することは、脱原発に向けた自己表現であること、自然エネルギーの普及やCO2削減につながることを伝えていきます。