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西野発電所(田んぼソーラー)

『田んぼソーラー』は田んぼの上で稲の栽培をしながら太陽光電池で発電するというもので、田畑の農地で営農しながらの発電所はソーラーシェアリングまたは営農型発電所と呼ばれています。発電所の大きさは30kw出力、18aの田んぼのうち800平方に3メートルの高さに100Wのパネル約300枚を遮光率25%、パネル角度30度で設置しています。年間発電量は約3万kwh。

優良農地の第一種農地では発電所用への農地転用は不許可ですが、2012年一時転用ということでいくつかの条件のもと営農型発電所が許可されました。 ソーラーシェアリングの仕組みを公開特許にした長島彬氏の実証実験場を見学し、『俺にもできそうだ』と思ったのがきっかけで2014年に東北初の田んぼの上のソーラーが完成。

設置にあたっては、設備投資が採算とれるのか、田植えや刈り取りなどの農作業がやりにくくないか、遮光することにより稲の成育に影響がでないか、施工は大丈夫か、と様々な心配がありました。すべてが実験と思いながら取り組み、任意団体『やまがた自然エネルギーネットワーク』の協力もあり、ほぼ順調に稼働し早くも5年になりました。

この間延べ100人以上の方が見学し、その中で米沢や酒田の農家が田んぼのソーラーシェアリングに取り組んでいます。農家の経営にプラスになり、再生可能エネルギーを増やすことができる、ソーラーシェアリングいいね