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電気って必要ですか?「節電家」の連続コラム②

 電力会社がつくる電気に、極力頼らずに暮らしたい。そう思い立って節電の道に入ったのは2012年7月のことです。40アンペアだった東電との契約を最小の5アンペアに下げて暮らし始めました。なぜそんなことを始めたのか、おもしろ半分ではないその動機について、少し触れておかないといけません。福島県に住んでいたときに東京電力の原発事故を経験したのがきっかけでした。

 住んでいた家が半壊になる被害に遭いましたが、それ以上に苦しめられたのが原発事故でした。はき出された大量の放射性物質はにおいもなく、見ることもできません。知らないうちに被爆する気持ち悪さは、何に例えようもないものでした。ショックだったのは、過酷事故が起き、被害範囲が拡大しているのをわかりながら、誰もそれを止められなかったこと。人類の誰ひとりとして、暴走を始めた原発をコントロールできず、汚染物質は拡散し続け、空気を土地を生きものを痛め続けました。

 それは、安全だ、環境にいいと聞かされてきて、それを疑うことなく、電気を使いたいだけ使ってきた自分自身の責任でもありました。情けなくて悔しくて、いたたまれない気分で、非常事態のさなかにある福島で生活をしていました。
それが人を苦しめる可能性のある不健全な電気は使いたくないと思ったきっかけです。いためつけられた福島で生活者としてすごしながら取材を続けるうち、その思いは強くなっていきました。


福島県の災害対策本部で寝転がる筆者。
記者が交代で24時間態勢の取材を続けていた=2011年4月

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